家具は、暮らしを生きてゆく。
日本でも世界でも、建築家が家具のデザインまでおこなうことがよくあります。
とくに住宅の設計を得意とする建築家に家具デザイナーが多いことは、
住宅さえも大きな家具という側面があることをよく物語っています。
住宅作家にとって大切なことは「ヒューマンスケール」であることです。
そして、私たちが直接手に触れる家具こそ、手に馴染み、身体にフィットしたものであるはずです。
家に暮らしを合わせるのではなく、自分たちの暮らしに合った家をつくる。
どんな家具が自分たちの暮らしにあっているかを考えることで、自ずと広さや間取り、
動線が決まり、はじめて家というかたちが生まれるのです。
そして、憧れの家具がこれからはじまる自分たちの新しい暮らしを整えてくれることになるかもしれません。
シャルドネの家具は、子どもたちが安心して使えるものをコンセプトに、
無垢の自然素材を用いて家具職人が一つひとつ丹精込めて製作しています。
※注1:飛騨高山 曲木の技術
親から子へ、子から孫へと、世代を超えて受け継がれていく家具をとおして、
豊かな暮らしの記憶も受け継がれていくことでしょう。
※注1
曲木家具は、およそ180年前にミハエル・トーネットが考え出した、木を蒸して曲げる表現技法を使った家具です。
優雅で美しい曲線を作り出すのはもとより、木理を通すことで、強くしなやかな形状を作り出すことができ、
さらに削り出す加工に比べ、木材を無駄なく利用できる、用と美を兼ね備えた技法といえます。
飛騨産業では大正9年(1920年)に、それまで無用とされてきたブナ材の活用に着目し、
「飛騨の匠」で知られる伝統技術を基に町の有志たちが西洋の曲木椅子をつくり始めました。
以来100余年、日本の曲木家具の先駆者として、数々のロングセラーを世に送り出し続けています。